生物や植物がもつ構造や仕組みを工学や医療に応用する研究が盛んに行われている。
生物模倣技術「バイオミメティクス」というそうです。

壁や天井に張り付き自在に動きまわるヤモリの足の仕組みに倣った接着テープは、1cm角大で500gを保持できるのに、簡単に剥がせて跡も残らない。
ハチドリの飛行を模したドローン。
蚊の吸血から学んだ、痛くない注射針。
フンコロガシの方向感覚に着目したナビゲーションシステム。
蛍の点滅同期は無線ネットワークの効率化に、蛾の眼の仕組みは携帯画面などの無反射フィルムに応用されているetc.。

人は長い間、自然に打ち勝ち支配するために、科学を発展させてきました。
そして今、先端テクノロジーは自然に教えを請うようになった。
太古の昔から進化を繰り返してきた生物の体に宿る、とんでもない機能。
ヒトも含めた地球という奇跡を、見直すべき時代が来ているような気がします。