占いを信じる性
女性は占いが好き——。こんな説があたりまえになったのは、いつ頃からだろう。
科学が生まれる以前の世界は、政を司る男性こそが、占いやまじないに大いに頼っていた。
占星術が天文学になったとき、理論的な説明と引き換えに、“社会”は直感や本能というものを手放してしまったような気がする。
星、風、波…地球の変化を注意深く見つめて敏感に反応する、人智の及ばない“大きな動き”を察知する、研ぎ澄まされた動物的な能力を。
そして、占いという“非科学的”なものは、“女性的”なものになった。
「男と女は脳の仕組みが違う」という似非科学と同じ、ジェンダーバイアスの産物。
ただ、“占い好き”を公言し、直感で選択することを許されているだけ、女性は男性より、精神的に自由なのかもしれない。
科学が生まれる以前の世界は、政を司る男性こそが、占いやまじないに大いに頼っていた。
占星術が天文学になったとき、理論的な説明と引き換えに、“社会”は直感や本能というものを手放してしまったような気がする。
星、風、波…地球の変化を注意深く見つめて敏感に反応する、人智の及ばない“大きな動き”を察知する、研ぎ澄まされた動物的な能力を。
そして、占いという“非科学的”なものは、“女性的”なものになった。
「男と女は脳の仕組みが違う」という似非科学と同じ、ジェンダーバイアスの産物。
ただ、“占い好き”を公言し、直感で選択することを許されているだけ、女性は男性より、精神的に自由なのかもしれない。