
本はめぐる
今年のはじめにオーディオブックでの“聴く読書”を導入しました。
最初に選んだ一冊は、尾上菊五郎さん朗読による『国宝』。自分の脳では決して再現できないであろう歌舞伎の舞台が目の前にまざまざと広がる体験に心震えた感覚は忘れがたく、いわゆる読書とは違う楽しみ方を知れたことで、選書の幅がぐっと広がったのが思いがけないメリットでした。
歩きながら、料理を作りながら、筋トレしながら、目を瞑っていてもページを進められる喜び。時折、脳が聞き取った音に一瞬戸惑い当てはまる正しい文字列を検索していて、それを横目で見ている感じもまたおもしろいものです。
ただ、読書好きは「活字好き」と呼ばれるくらいです。目で文字を追わないこれを「読む」と言っていいものなのか。わざわざ「この前『◯◯◯』を聴いた」と言ってしまうくらいには、いまだに躊躇いを抱えています。
昨今アメリカでは、作家との書店巡りやリトリートといった読書イベントが盛り上がりを見せていて、Z世代の半数以上は読書家を自認しているとか。古い洋画でよく見かけた「読書会」の現代版といったところでしょうか。人と一緒に読み、意見を交換し合う。「感想を語るまでが読書」とでもいうコミュニケーション文化がちょっとだけ眩しい。
18世紀フランスの思想家ヴォルテールは「膨大な本があるにも関わらず、読む人のなんと少ないことか!」と嘆いています。
いつの世も読まない人は存在し、生活スタイルの変化と読書人口の関係性はそれほど密接でもないようです。
あなたは最近、どんな本を読みましたか?
最初に選んだ一冊は、尾上菊五郎さん朗読による『国宝』。自分の脳では決して再現できないであろう歌舞伎の舞台が目の前にまざまざと広がる体験に心震えた感覚は忘れがたく、いわゆる読書とは違う楽しみ方を知れたことで、選書の幅がぐっと広がったのが思いがけないメリットでした。
歩きながら、料理を作りながら、筋トレしながら、目を瞑っていてもページを進められる喜び。時折、脳が聞き取った音に一瞬戸惑い当てはまる正しい文字列を検索していて、それを横目で見ている感じもまたおもしろいものです。
ただ、読書好きは「活字好き」と呼ばれるくらいです。目で文字を追わないこれを「読む」と言っていいものなのか。わざわざ「この前『◯◯◯』を聴いた」と言ってしまうくらいには、いまだに躊躇いを抱えています。
昨今アメリカでは、作家との書店巡りやリトリートといった読書イベントが盛り上がりを見せていて、Z世代の半数以上は読書家を自認しているとか。古い洋画でよく見かけた「読書会」の現代版といったところでしょうか。人と一緒に読み、意見を交換し合う。「感想を語るまでが読書」とでもいうコミュニケーション文化がちょっとだけ眩しい。
18世紀フランスの思想家ヴォルテールは「膨大な本があるにも関わらず、読む人のなんと少ないことか!」と嘆いています。
いつの世も読まない人は存在し、生活スタイルの変化と読書人口の関係性はそれほど密接でもないようです。
あなたは最近、どんな本を読みましたか?