ほんとうの名前
すべての物には“真の名前”があり、その名を知れば思い通りに支配することができる——。アーシュラ・K・ル=グインの『ゲド戦記』を初めて読んだとき、この「名前=その人の魂そのもの」という考え方に強く惹かれたことを覚えている。でもこれ、ファンタジー小説上の架空の設定ではなかった。
旧約聖書の神の名は、正しく発音できないよう「YHWH」になっているとか。
ネパール密教や陰陽道では、呪いをかけるには真実の名前が必要だとか。
ネイティブアメリカンの民族は、家族以外には絶対に教えない“神聖な名前”を持っているとか。
古代の日本では、女性に本名を聞く=プロポーズだったとか。
スピリチュアルな世界があたりまえのものとして信じられていた時代、「真の名前を知られてはいけない」は、世界中に存在していた。
名前はおそらく、人が一生のなかで最も人からかけられる言葉。呪いが一般的ではなくなり本名を隠す必要はもうないけれど、そこに込められた意味や想いは言霊として、その人のあり方に少なからず影響を与えるだろう。名前をつけること、発すること。それはたぶん、思っている以上に尊いこと。
ひとりひとりの大切な名前を、しっかりと愛を込めて呼んでいきたい。
旧約聖書の神の名は、正しく発音できないよう「YHWH」になっているとか。
ネパール密教や陰陽道では、呪いをかけるには真実の名前が必要だとか。
ネイティブアメリカンの民族は、家族以外には絶対に教えない“神聖な名前”を持っているとか。
古代の日本では、女性に本名を聞く=プロポーズだったとか。
スピリチュアルな世界があたりまえのものとして信じられていた時代、「真の名前を知られてはいけない」は、世界中に存在していた。
名前はおそらく、人が一生のなかで最も人からかけられる言葉。呪いが一般的ではなくなり本名を隠す必要はもうないけれど、そこに込められた意味や想いは言霊として、その人のあり方に少なからず影響を与えるだろう。名前をつけること、発すること。それはたぶん、思っている以上に尊いこと。
ひとりひとりの大切な名前を、しっかりと愛を込めて呼んでいきたい。