声つかふ
秋の季語に「秋声」という語があります。
風雨や木の葉のそよぎなど、音に感じられる秋の気配。
乾いた風を心待ちにする心に「しゅうせい」という音が涼やかに響きます。
ちなみに、季節名に「声」がついて季語になるのは四季のなかでも秋限定。
秋だけが、声をもち、何事かを語るーー。
さすが、人をロマンティストにさせるといわれる季節です。
「いい声」に憧れます。
初めて、録音された自分の声を聞いた時の衝撃。こんなのは私の声じゃないと、嫌悪感さえ覚えたものです。 自分はアルトだと思っているのに、ソプラノパートに振り分けられることに憤慨していましたが、自身に聞こえる声は、空気に加え骨の振動も同時に伝わるので、実際よりも低音が強調されるのだそう。
幼い私は、それほど自分の声に無頓着だったということ。
仕事でインタビュー音声など自分のリアル声を聞く機会が増えたとき、変える努力を始めてみました。 息が鼻に抜けないように。喉を締めすぎないように。自分が思う自分の声に近づくよう「低め」に。
早口だと地が出てきやすいから、できるだけゆっくり話すのも肝心。
ときどきは「悪くないな」と思える声も出せるようになっています。
声を決定する要素のうち、声帯の長さや骨格など変えることのできないものはたった2割ほどともいわれます。 発声の癖や、その時の心理状態が多くを占めるという事実に背中を押されます。
いつか、「悪くない」を「好き」にできるように。意識して出す「よそゆきの声」が「ふだんの声」になるように。
地道に声の筋トレを続けていこうと思います。
※「声つかふ」は冬の季語。寒気の厳しい時刻を選んで声を鍛えること。
風雨や木の葉のそよぎなど、音に感じられる秋の気配。
乾いた風を心待ちにする心に「しゅうせい」という音が涼やかに響きます。
ちなみに、季節名に「声」がついて季語になるのは四季のなかでも秋限定。
秋だけが、声をもち、何事かを語るーー。
さすが、人をロマンティストにさせるといわれる季節です。
「いい声」に憧れます。
初めて、録音された自分の声を聞いた時の衝撃。こんなのは私の声じゃないと、嫌悪感さえ覚えたものです。 自分はアルトだと思っているのに、ソプラノパートに振り分けられることに憤慨していましたが、自身に聞こえる声は、空気に加え骨の振動も同時に伝わるので、実際よりも低音が強調されるのだそう。
幼い私は、それほど自分の声に無頓着だったということ。
仕事でインタビュー音声など自分のリアル声を聞く機会が増えたとき、変える努力を始めてみました。 息が鼻に抜けないように。喉を締めすぎないように。自分が思う自分の声に近づくよう「低め」に。
早口だと地が出てきやすいから、できるだけゆっくり話すのも肝心。
ときどきは「悪くないな」と思える声も出せるようになっています。
声を決定する要素のうち、声帯の長さや骨格など変えることのできないものはたった2割ほどともいわれます。 発声の癖や、その時の心理状態が多くを占めるという事実に背中を押されます。
いつか、「悪くない」を「好き」にできるように。意識して出す「よそゆきの声」が「ふだんの声」になるように。
地道に声の筋トレを続けていこうと思います。
※「声つかふ」は冬の季語。寒気の厳しい時刻を選んで声を鍛えること。